2012年第2回江ノ島スナイプ レース日誌

2012年5月26日27日     文:土井良平、進藤雄介、林要、林美帆子


大変遅くなりまして申し訳ございません。
前回の運営メンバー合作によりレースレポート掲載させていただきます。
ご一読いただけると幸いです。

6月23日、24日 第2回江ノ島スナイプが開催されました。
今回は社会人、学生含め、なんと75艇の参加というビックフリートレースとなり 江ノ島ならではの光景を見る事ができました。

今回は梅雨時期にも関わらず、雨の影響はなかったものの非常に風が弱く、安定しない風向の中でなんとか3レース行うことができました。


第1日目、第1レース
風向120°、風速2〜3m、ゼネラルリコール2回の後、オールフェアで10時59分にスタート。
1上をトップで回航したのは慶応大学の30885 船越・松垣ペア。
今回の江ノ島スナイプでの学生達の活躍を予感させるかのような幕開けでした。









その後もトップを維持し、1下では2位に豊田自動織機 加藤艇、3位に内田艇、4位に武居艇、5位に豊田自動織機 児玉艇と社会人を従え現役学生チームの下克上が見られるかと思いきや最終レグにて風が落ち、左海面を選んだ艇が大きく順位UPした模様。
結果、明治大OBで現在フリーで活動中の坂上艇がトップフィニッシュを獲得しました。









第2レース
1レース目後半より風がどんどん弱くなり、無風状態に。
3時間近い風待ちの後、風向270°、風速2〜3m、今回もゼネリコ2回からの15時8分にスタート。
下スタートし、独走態勢にはいったのは白石艇。270°からスタートしたレースでしたが運営泣かせの風振れでC旗を2回掲揚。
左へどんどん振れ続け、最終的に180°まで変更となりました。
今回のレースでは下マークにゲートマークを設置した為左右どちらを選ぶかはもちろん重要でしたがこれだけの艇数の中、マーク付近はランニング、クローズが入り乱れ大混乱。 しかし、トップ選手達のタックを返していくなんと絶妙なタイミング!
ベアすることなく下りてくる他艇の隙間を縫って行く様は運営で見ている私たちがため息をつくほど圧巻でした。



そしてこれだけの振れ幅の中、最後まで白石艇がトップを守りきり2位に井上艇、3位に日大 安藤艇がフィニッシュしました。

第2日目 第3レース
2日目も朝から風が弱く、風待ち状態。
12時半すぎくらいから徐々に南西が入り始め、3m前後。
時間的にラスト1本勝負の為、各艇気合いがはいっていました。
210°にて安定した風でしたが強い潮の流れの影響もありゼネリコ3回の後、Z旗掲揚2回目にて13時48分、ようやくスタート。
下側のジャストスタートを決めた集団から飛び出したのは30841 武居・小島艇。
続いて大井艇、橋本艇、井上艇、西居艇と社会人が上位を独占。




ここにきてベテラン勢が安定した走りをみせてくれるか思いきやそうはさせない日大、明海、慶応が対抗馬として学生パワーを随所に見せてくれました。

















最終レースにてようやく安定した風の中、守りきった武居艇がトップフィニッシュ、続く2位橋本艇、3位大井艇の次に4位日大 安藤艇。
長い海上待機からようやく1レース消化でき、第2回江ノ島スナイプは終了致しました。









総合成績
 優勝  安藤・大野組 (日本大学ヨット部)
 準優勝 船越・松垣組 (慶応義塾大学ヨット部)
 第3位 武居・小島組 (月光)
 第4位 関口・鈴木組 (W.S.K)
 第5位 井上・河合組 (FREE)
 第6位 大井・酒井組 (オクムラボート)


さて、最後にレース委員長より一言。
今回のレガッタでは今後のレース運営方針に一石を投じる出来事もありました。
それは、どこまで厳密にSCIRAルールを適用してレース運営を実施するかという点です。
発端はレース委員長である私の知識・経験・判断力不足によりレースを円滑に進められなかったことに起因しているのですが、大会中、一部選手の方からSCIRAルールに則っていないのではというご指摘を頂戴いたしました。
(同一レース中の90度シフト、風速5ノット以下でのレース)
確かに梅雨シーズン特有の恵まれない風のなか、強引に進めてしまった上に、色々と不手際で選手には迷惑をかけてしまい、その点は深く反省をしております。
ただ、地方からの遠征組や学生を中心に75艇も集まっていただいた中で、少しでもレースを消化して結果を残したいという気持ちの中での判断だったこともまた事実です。
全日本選手権などの公式レースではそうはいかないと思いますが、関東ローカルのレースにおいて何を最適と考えてレース運営するかということは今後の検討課題として考える必要があるのではないかと思いました。
また、今回初めて運営委員長をさせていただき、とても勉強させていただいた一方で非常に負担が大きいということも理解いたしました。
関東フリートが、今後更に発展するためには、より多くの皆さんが協力して負担を分散することが不可欠だと思いましたので、関東フリートのみなさん、是非積極的に運営にご参加ください!
そして、関東フリートをみんなで盛り上げていきましょう!

レース委員長  土井 良平
レース副委員長 進藤 雄介
運営補佐    林 要
        林 美帆子
        


Copyright(C)Kanto Snipe, All Rights Reserved.
inserted by FC2 system