第三回ノースセール・カップ 2011年東日本スナイプ レースレポート

(文責:安ヵ川  写真と動画:井上)

8月20(土)、21日(日)に江の島沖で2011年東日本スナイプ級選手権が開催されました。本大会は2年前からノースセールがスポンサーになり、第3回ノースセールカップという大会名を冠しています。  今大会は前週までの猛暑から一転、10月並みの涼しさと雨の中での開催となりました。同日に関東学生個人選470級が行われていたため、多くの大学のスナイプチームが参戦しました。また今年は全日本インカレが江ノ島で開催されることもあり、下見も兼ねて(?)関西学院大学・東北大学・新潟大学と他水域の大学ヨット部が遠征してきたため、72艇というビッグフリートとなりました。風のシフトと強弱の差が大きいコンディションの中、関東学院大学ヨット部監督 井上さんの手馴れた運営で、合計5レースを開催することができました。

初日は曇りで3〜4メートルの北風の中、3Rが行われました。微風〜軽風コンディションでよく走ったのは、11点でトップの神谷・篠田組(NTT東日本)と、13点で2位の小川・瀬川組(TEAM☆KGU)。2艇共に、難しいコンディションの中3R全てをシングルで纏めてきました。3位にワールド帰りの白石・上田組(NORTH SAILS JAPAN)が18点で、4位に加藤・三ツ木・大門組(早稲田大学)が続きました。彼ら上位陣は72艇の中でのスタートポジション、北風の中でのブロー・シフトの読みが安定しているように見えました。特にこれだけ艇数が多いと、スタート後最初のタックポジションがその後のレース展開にとても大きな影響を及ぼしていました。

着艇後には東日本スナイプ恒例のレセプションパーティーが開催されました。たくさんの料理が疲れた選手たちの空腹を癒し、きれいなお姉さまたちとかわいらしい子供たちのフラダンスが花を添えました。またジブセールが当たるビンゴ大会はノースセール特別ルールが適用され、タテ・ヨコ・ナナメの『N』マークビンゴを達成したのは、東工大の森藤君でした。

2日目は初日よりも気温が下がり、雨がぱらつく中でのレースになりました。不安定な気圧のせいで、風も4〜7メートルほどに上がり、最終レース後半には10メートル弱のガストも入りました。このフルハイクコンディションでは白石組の独壇場でした。この日の2Rを共にトップフィニッシュ。スタートを失敗した第4Rでは1上で既にダントツのトップ。第5Rでは下1から飛び出し、完全にフリートを支配し、最後までリードを譲りませんでした。トラベラーを使うオーバーパワーのコンディションでの白石選手のボートスピードは他を寄せ付けません。しかしながらこの日も両レースを共に2位でフィニッシュした神谷組が、初日のリードを守りきり、総合優勝を飾りました。ちなみに最終レースではフィニッシュ直前に白石組が神谷組にマッチレースを仕掛けに行きましたが、2艇の間に入る選手がおらず、結局そのままフィニッシュするという一幕もありました。結局白石組は2位、
3位には遠征組の西尾・太田組(関西学院大学)、4位に横田・上井組(明治大学)という結果でした。トップフィニッシュはなかったものの唯一全レースをシングルで纏めた神谷組が第3代チャンピオンとなりました。

表彰式では上位入賞者には豪華景品(大人気ノースセールグッズなど)が与えられ、また特別賞やじゃんけん大会でも多くの選手に景品が配られました。今年のシリーズポイントレースもこれで終了し、11月の全日本スナイプへの出場選手が決定します。しかしながら来月も10日(土)には湘南スナイプフェスティバルが開催されます。こちらも多くの選手の出場をお待ちしております。
詳細は関東スナイプ協会のホームページをご覧ください。

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